8月13日
目が覚めた。朝4時だった。船の揺れは少ない。
デッキに出てみる。
空は満天の星。
あっ、流れ星。また流れ星。
こっちでも流れ星。あっちでも流れ星。
流れ星が異様に多い。
長く痕を残すものや、燃え尽きる直前にふわっと明るくなるものなど
流星雨とまではいかないが、素晴らしい天体ショーだった。
船は北極星に向かって進んでいる。
左手に灯台が二つ見える。
やがて空が白み始め、左手の灯台の周りに島影が見え出す。
中ノ島と口之島だ。
右手前方に屋久の御岳がうっすら見える。
日が昇る。綺麗な朝日だ。思わず手を合わせる。
屋久島がはっきり大きく見える。
モッチョム岳、七五岳、宮之浦岳、永田岳、国割岳、懐かしい山。
沢登に行きたくなる。
口のえらぶと屋久島の間を船は進む。
永田の浜が見え、障子岳、ネマチのクボ、神様のクボが姿を現す。
うーん、懐かしい。沢登に行きたくなる。
船はなおも進み硫黄島と竹島が見えてくる。黒島は見えない。
硫黄島の横の小島は昭和硫黄島だ。
いつ見てもかっこいい島たちだ。
温泉に行きたくなる。
開門岳を望み、佐多岬を通り、竹山を過ぎ、桜島が見えた頃、
眠たくなって客室で一眠りした。
11時45分鹿児島着。