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今日は野焼きだった。
僕が中学生の頃の思い出話なんだけど。 今から20年近く前の今時分、北西の風が強くて寒い二月の日曜日のことでした。 僕のばあちゃんのお兄さん(当時70幾つだと思う)がいきなりうちに自転車に乗ってござって、「いまかいのやくすっで、わらこどるし」(今から野焼きをするから君は手伝いをしろ・命令) というので、何も考えずにおじさんの後をついて行ったんです。 寒い中、堤防沿いの道を歩いて行って、橋のたもとまで着くと、おじさんはやおら自転車のゴムチューブを取り出し、それに火を付っけて堤防の枯れ草に火を移しだしました。 それを見た時、子供心に僕はヤバイんじゃないかな?とちらっと思ったんです。 その日はものすごい強風で風向きと堤防の延びる方向ががっついでした。しかも風下の堤防の先には集落と竹薮が控えています。 ヤバイとは思ったけれど、ばあちゃんのお兄さんに意見するなんてもってのほかだし、人生経験の豊かな年寄りの言う事を聞いておけば間違いないと思っていたので、そのときは黙っていました。 さて、枯れ草に火が移されました。その火は瞬く間に・・・、表現が生ぬるいです。燎原の火のように・・・、比喩でもなんでもなく燎原の火なんです。とにかくものすごいスピードでそこら中は火の海になりました。そして風に煽られた火は堤防沿いに風下の集落目がけてまっしぐらに進んで行きました。 風が火を勢いづかせ、その火がまた風を呼んで、本当に地を這うように炎が進んで行くんです。実際の速度は分からないけど、その時はカールルイスぐらい速いと感じました。 そのうち集落と堤防の際には集落民が集まり出し、半鐘が鳴り出し、揃いの法被を着た消防団が集まり出し、けたたましいサイレンと共に消防車が集まり出し、オレンジ色の服を着た人たちが集まり出し、みんな固唾を飲んで火の行方を見守っています。 風下のみんなが陽炎と煙越しにおおげさな身振り手振りのジェスチャーで火を消せとおらんでいるのはよく見えるんだけど、70過ぎの爺様と中学生で消せるものならとっくに消してますわ。 近づく事もままならない程の火の勢いなんですわ。マジで火事なんです。おじさんは相変わらずのん気に堤防から降りて田んぼの畦に火を付っけて回っています。 その後、消防の人たちと集落民がてんやわんやして水をかけてうちの裏の竹薮で火を食い止めました。家が燃えなくて良かったです。 火事騒ぎがおさまった後、火を付っけたおじさんにはお咎めは一切無しでした。代わりに叱られたのはこの俺。「なんごちじさめ火をてっけさせたっよ」(どうしておじさんに火を付けさせたのか・詰問)と、ちんがら叱られました。 このブログで教訓的なことを書く気はさらさら無いけど、火には気をつけましょう。火の用心しましょう。火は怖いですよ。 僕はあの日の火の恐怖は一生忘れない。
by semenatu
| 2007-02-04 23:15
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